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  ごあいさつ

 

 1910年前後、ダダイズムに始まりポップアート、そしてミニマリズムへ。日本では1960年代後半から「もの派」が生まれ、様々な美術を取り入れながらコンセプチャルな方向性をもって1970年代の芸術活動がありました。

  1970年後半、当時の若い作家は、何か現代美術の行き詰まりを感じ、暗中模索し、自己の方向性を探っていたのではないでしょうか。表現方法はより解放されましたが、また完成度も要求されてきたと思います。そして1987年にこの+∞展(プラス無限大展)が生まれました。 

 この+∞展は26年前に始まり、今回が19回目になります。年齢や世代の違いを気にかけず、さらに参加者に声をかけてきたことで、十代から六十代まで幅広い世代の作家がこれまでに関わることになりました。

 これまでグループ展に関係した作家は70人以上(パフォーマーや海外の映像作品などのゲストも含めると100人近く)を数えます。


 もともと、美術における特定の主義主張や作品の傾向、コンセプトなどを旗標にして歩んできた集団ではなく、また、強力なリーダーや知名度のある作家を中心にして集まったグループでもありません。しかし
26年間が過ぎ様々な世代の作家が集まるようになり、その時代の一人として作家自身が参加している事は確かです。メンバーが変わり、順ぐりにエネルギーの連鎖が渡っていく無限軌道に入っていく。このことが閉塞する現代に為しうる美術活動の形のひとつではないかと考えています。その世代とともに芸術は、変わります。そして未来に向けて変容する時代の表現者として今の若い世代が、また作り替えようとしているのです。

 新たな物への挑戦、作家は日々これまでの自分のスタイルを打ち破り、新たな創作に向けて自己を改革しようという意識を持っています。しかし、制作の核となるものの変更は容易なことではありません。自分では変革を企てているつもりでも他人の視点からは(大きな視野からは)同じ場所に留まっているように見えることはよくあることだと思います。

 そこで、『Out of track』というコーナーを設けました。作家がいままで作っていなかった方向性の作品を展示しています。あえて、自分の制作原理を封印したら、その後にどんな作品が表れてくるのか?それによって、逆に通常の自分の制作が見えてくる部分があるかも知れません。そこから何かが始まれば幸いです。

 今回の展示の中で、5年単位、10年単位の美術の変様を見抜くのも面白い見方かも知れません。また、今年も絵画、立体、インスタレーション、ビデオアートやダンスパフォーマンスなど様々な表現方法と世代で無限軌道を画いていきます。








                       大寺 博/鷲田 恭  

 

 



 +∞展事務局  info@modern-art-mugendai.com 



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